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東京ヴェルディ、16年ぶりのJ1復帰おめでとう!城福浩監督とJ1を知らない若者たちが必死に悲願を手繰り寄せた!

J1昇格プレーオフ決勝で東京Vが清水と引き分け、年間上位が勝ち上がれるルールによりJ1に復帰を果たした。

 

思えば東京Vは2009年に2度目のJ2になってからなかなかJ1復帰を果たせず苦しんでいた。大半のシーズンでは上位争いを演じ、惜しい結果に終わっていたが、稀に下位に甘んじたこともあり、2010年ごろにはクラブの存続問題も囁かれていた。だがスポンサーが撤退しても、新たなスポンサーがつくことになり、サポーターたちも諦めずに応援を続け、やっと16年ぶりにJ1復帰にこぎつけた。

 

城福浩監督の存在も大きい。

 

昨年後半から監督に就任すると、失点が減り、終盤戦は6連勝でフィニッシュ。城福監督就任前には失点が多く、好不調の波が激しくて中位にとどまっていたが、持ち前の技術やパスワークに安定した守備が加われば、少ないチャンスを生かして勝つ試合が増え、昨年は11位前後でうろつきながら、最終的には9位、しかもプレーオフ圏内の6位チーム(山形)とは勝ち点3差にまで迫っていた。

 

この2022年終盤の快進撃で今年の東京Vの上位躍進を予想する声は多かったと思う。

 

そして城福監督は過去にはFC東京甲府、広島を率いて、特に最初の1~2年目に好成績を残していただけに、今年は見事にチャンスをつかんだ格好だ。そして城福監督の情熱がテクニシャン肌の東京Vを本当の意味で戦える集団に変えたと思う。

 

東京Vも近年入団した若手選手は概ねJ1未経験だ。そしてユース上がりの選手も高い技量はあるが、J1のレベルを味わう機会はなかなか得られなかった。それでも城福監督の下で歯を食いしばり、J1でも通用する為の安定した守備を培ったのは大きい。昨今サッカーは守備が大事なだけに、そこをチーム全体で見つめ直したことが今年の3位フィニッシュ、そしてプレーオフ制覇につながったのではないか。

 

今日のプレーオフ決勝では、引き分けでもOKとはいえ、前半はほぼ清水に押し込まれていた。それでも前半は0-0で凌いだが、後半17分には自陣ペナルティエリアでMF森田晃樹がハンドをとられて、PKで清水に先制を許した。

 

だがその後は高さのあるDFを次々と投入し、清水が受けに回る展開に。そして後半ロスタイムにPKを獲得してFW染野唯月がこれを決めて同点に。今思えば、高さのあるDFを多く入れていたのは、引き分けOK、あるいは1点先制されても、そこで持ちこたえれば同点にできるという計算があったからではないだろうか。

 

この日も東京Vは城福イズムが生きていたと思う。来年は16年ぶりのJ1で、ここからが真のスタートになるが、補強を始め、いい準備をしてほしい。

 

東京V、清水、両チームの皆様、今日は本当にお疲れ様でした。