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サッカーJ1リーグ初の女性主審として山下良美審判はいいデビューを果たした。今後も頑張ってほしい。

昨日9月18日のサッカーJ1リーグFC東京vs京都(国立)では、山下良美審判員がJ1リーグでは女性初の主審を務めた。山下氏は2012年に女子1級審判員の資格を取得。今年4月のACL1次リーグで、既に大会史上初の女性主審を務め、7月には女性審判員として初めてプロ契約を結んでいる。Jリーグでも5月にはJ3リーグYSCC横浜vs宮崎の試合で主審を経験。そして11月開幕のカタールW杯では大会初の女性主審として選ばれている。

 

この日の国立競技場は50994人の集客で、FC東京が2-0と勝利。そうした中、山下主審は選手たちからは概ね高評価されていたようだ。この試合では両軍攻守が激しく入れ替わる展開で、後半に両軍合わせて3枚のイエローカードを出したが、終了直後には笑顔を見せる場面もあるなど、冷静に試合をコントロールできていた。F東京の長友佑都は「素晴らしかった。堂々としたコントロールをしてくれた」と讃えた。京都の曺貴裁監督も「女性の主審が笛を吹いていたのはサッカー界にも社会的にも喜ばしい」と同様に讃えた。

 

Jリーグでは、GKを別とすれば先発出場した選手は90分で概ね12キロ以上は走る。そんな中、主審は選手と同等かそれ以上に走り回り、かつフィールド全体を見渡さなければならない。また、昨今はVARで試合を止めてコントロールすることも求められる。かなり過酷な仕事だと思う。一般的にフィジカルや瞬発力などで男子アスリートに叶わないであろう女性主審がそのようなタスクを90分フルタイムこなすのはすごいことだ。これを受けて、今後女性でサッカーの審判をやりたいという人が増えるかもしれない。そして山下氏も、女性審判が当たり前のように男子の試合で笛を吹く光景を目指しており、注目してもらうことが、その1歩だと考えている。

 

一部メディアでは「先駆者」と称されているが、まさにその通りだ。昨今のサッカーは以前よりも注目度が高く、主審の仕事も多岐にわたり負担は大きいだろうが、今後も頑張ってほしい。11月のカタールW杯での働きに注目してみたい。