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マテウスの日々の思いをぶつける場

サッカーW杯でついに日本が強豪ドイツ相手に歴史的勝利!アグレッシブさと臨機応変な戦術変更でベスト4も狙える・・・かも。

昨日行われたサッカーのカタールW杯で、日本はGL(グループリーグ)初戦のドイツ戦を2-1と逆転勝利。これはまさに歴史的勝利といえる。グループEにおいて、GL突破も十分見えてきた。

 

試合を振り返ると、前半は立ち上がりこそ押し気味だったが、途中からはドイツが慣れてきたのか、ドイツの細かいパス回しが機能し、日本はFW前田大然を起点としたハイプレスが徐々に空転するようになった。そして前半33分にはGK権田修一がドイツのアタッカーをペナルティエリア内で倒しPKをとられる。そのPKを決められ先制を許した。

 

だが後半は流れを変えるためにシステムを最近の基本である4-2-3-1から3-4-3へと変更。時間を追うごとに攻撃的選手を次々と投入。前がかりになった影響で途中何度かカウンターを受けたが、後半25分前後のGK権田の神セーブ4連発などでドイツの追加点を許さない。

 

そしてドイツが攻めあぐね、運動量が落ちたことも影響したか、日本の攻撃陣が少ないチャンスをモノにする。後半30分に左サイドの三苫薫が敵陣に仕掛け、ペナルティエリア内左側に進入すると同じく途中出場の南野拓実にパス。南野がワンタッチで折り返し、ドイツGKマヌエル・ノイアーがはじいたところを走り込んだ堂安律が押し込んで同点に。

 

その後、後半38分には自陣で得た日本のFKで板倉滉がロングボールを前線に送ると、右サイドで抜け出した浅野拓磨が反応。うまくドイツDFより前に抜け出し、ノイアーのニアサイドを撃ち抜き逆転。

 

最後の方ではドイツがなりふり構わずパワープレーなどで押し込むが、日本は青い壁を作ってことごとくはじき返す。そして2-1で終了し、W杯で4度の優勝を誇るドイツから歴史的勝利。

 

本当に日本代表はよく頑張った。前半途中からは得意のハイプレスが通用しなくなり、何度もカウンターを食らうなど危ないシーンがあったが、PKでの1失点だけにとどめたのが大きい。

 

これは最近の日本代表が得意とするスピード系アタッカーを生かした攻撃、同じくスピードある選手を前面に出したハイプレスが影響しているが、プレスが空転しても粘り強い守りが見られたこと、そして森保一監督の選手起用、臨機応変なシステム変更がモノを言ったのではないか。今大会では本田圭佑大迫勇也のような絶対的な柱のような選手やスターはいないが、そのやり方が奏功したのだろう。同時に、ケガや所属クラブでナメられていたり、燻っていた選手の反骨心も見られた。

 

同点弾の堂安は所属するフライブルクでチームメイトにナメられていたことがあった。そしてこの日は「俺が決める」「俺しかいない」という強烈なプライドと自我をむき出しにして結果を出した。その逆転につなげるパスを出した板倉と同点弾の浅野は9月には負傷していたが、地道なリハビリを受け、共に励まし合っていた。

 

スター頼みではなく、こういう人間臭さが今回の日本代表を加速させたとも考えられる。そして選手たちはこの大金星に油断することなく、次のコスタリカ戦に向けても気を引き締めている。このまま今の勢いを保てば、ベスト16進出は堅く、トーナメントでも勢いと臨機応変さで勝ち続け、悲願のベスト8入りどころか、その上のベスト4も狙えるのではないか。

 

トーナメント表を見ると、グループ1位突破の場合は、ベスト8でグループGの1位との対戦、恐らくブラジルと当たりそうだが、それを避ける為に2位突破を狙うよりは、今の勢いを持続させた方がいい。下手に計算に走ると今の勢いが萎む可能性もある。ブラジルとは6月に国立競技場で親善試合を行い0-1と惜敗だっただけに、当時より進化した今なら勝機はあると思う。とはいえ、勢いを保つという意味で今は目の前の試合を確実に勝つという気持ちで戦ってほしい。結果はその先にあるのだから。